みなさん、こんばんわ!
Koedoです。
今日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。
今日は前回に続き東京メトロ千代田線に絡む車両です。鉄道模型の写真でご紹介したいと思います。
前回は東京メトロ5000系について書きました ↓
JR207系900番台、JR東日本唯一の207系電車です。国鉄分割民営化の前に製造された車両で、製造当時の国鉄初のVVVFインバータ車として、205系電車をベースにして新製されました。
JR東日本207系900番台(鉄道コレクション)
そんなJR東日本207系900番台ですが、鉄道コレクションにて発売されました。鉄道コレクションは「まさかこんな車両まで!」と思うほど、マイナーな車両が発売される時がありますが、これもそんな車両ではないでしょうか。
それではこのJR東日本の207系電車をご紹介します。207系は当時の国鉄が1986年に製造した車両です。
それまで国鉄は電機子チョッパ制御の203系や、添加励磁位相制御の205系など、回生ブレーキを装備した省エネ車両を開発・使用していましたが、次世代の車両用としてVVVFインバータ制御を研究していました。
それまで廃車となった101系を改造して試験を行っていましたが、次の段階として営業運転区間を走行できる車両として、量産の前段階の車両を新製することになりました。
それがこの207系900番台です。当時は205系を新造していましたので、その次の形式ということで207系となりました。かつ試作車であるので、試作車を表す900番台の車番が付与されています。
この車両を投入するにあたり、在来車との比較が必要なため、すでに電機子チョッパ制御を搭載した203系が走行している、常磐緩行線が適当と判断され同線に投入されました。
常磐緩行線は地下鉄千代田線へ直通運転を行っているため、高い省エネ性能と加速性能が必要なため、量産試験車を投入するには好都合だったそうです。
207系900番台の制御装置は、GTO素子を使用したVVVFインバータ制御です。
モハ206とモハ207でユニットを組みますが、制御装置は1C4M制御(1台の制御装置で4台のモーターを制御する)のため各車に搭載されています。
ちなみに鉄道車両は1台の台車にモーターを2台搭載します(近年は1台の場合もあります)。ボギー車であれば1両につき2台の台車を履きますから、1両につき計4台のモータ-を搭載します。
当時の国鉄の直流型車両は原則として、1C8M制御(1台の制御装置で8台のモーターを制御する)を採用していたので、この207系900番台もそれにあわせて、2両1ユニットとしたようです。
この車両は試作車であるためVVVFインバータ装置は、各車両、別々のメーカが製造したものが使われています(比較のため)。
VVVFインバータの製造メーカーは東芝、三菱、富士電機、東洋電機、日立の5社だったようです。鉄道用の制御装置を製造している、主だったメーカーの製品が搭載されています。
207系900番台の車体は、それまでの常磐緩行線の203系とは異なり、当時新製が進められていた205系をベースとしました。
205系ベースのためビード付きの軽量ステンレス車体となっています。前面の形状を除くと205系にそっくりですね。その前面の形状も205系の顔に貫通扉を取り付けたような感じになっています。
側面のデザインは205系そのものです。前面を見なければ205系と勘違いしてしまいそうです。
ただ、パンタグラフの位置が特徴的で、205系はモーター車ユニットの中間(モハ205のモハ204側)にパンタグラフがありますが、207系900番台では外側に配置されます。モハ207のクハ、サハ側に搭載されているということですね。
量産試作車であったことから、207系900番台は10両編成1本が製造されるに留まりました。
試験終了後は営業車として常磐緩行線、千代田線で活躍していましたが、2010年に233系2000番台に置き換えられて廃車となっています。10両1本しか存在しなかったため、非常にレアで珍しい存在の車両でした。
わたしも仕事で都内を動いていたため、常磐緩行線や千代田線は数えきれないほど利用しましたが、この207系900番台に乗車できたのは1回だけです。
その時は205系のボディなのに、VVVFの交流モーターの音がする!と感動したものでした。また、初期のインバータ車なので、モーター音が結構大きかったのが印象的でした。
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おわりに
207系電車と言えばJR西日本の車両と言うイメージを、持っておられる方も多いのではないでしょうか。
関西エリアでは207系電車は321系電車と共に主力通勤車です。ただ、JR西日本の207系は、今回ご紹介したJR東日本の207系900番台とは全くの無関係です。
性能的にも運用的にも全く異なる設計思想となっており、共通項としてはVVVFインバータ車ということだけでしょうか。VVVFの次世代通勤車ということから、同じ207系を名乗っていたようです。
今ではJR全社、私鉄も含めて鉄道車両の制御方式として、VVVFインバータ方式はスタンダードなものになりました。
JR東日本でも、VVVFインバータ以外の車両の方が少なくなりましたね。ここまでVVVFインバータ方式が普及したのも、こういった207系900番台などの試作車両があったためでもあります。
もう、実車はなくなってしまいましたが、こんな車両があったことを記憶の片隅にでも残しておきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、また!