Koedoしゃちょーのおさんぽ

趣味の散歩や鉄道のこと、ふらっと思いついたことを徒然なるままに語ります。

鉄道49 ドクターイエローはどうなるのだろうか? N700S系トロリ線検測機能付き車両デビュー

みなさん、こんばんわ!

Koedoです。

 

今日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

日本の鉄道はとても快適ですが、その快適さを維持するために見えないところで様々な努力が行われています。

 

 

線路や架線の点検と補修

 

終電車が終わってから、始発電車が走り出すまでに行われる線路のメンテ、バラスト補充など。乗り心地を快適に保つため、それ以上に安全を担保するため鉄道会社は日々努力を積み重ねています。大変、ありがたいことですね。

 

その作業を行うにあたり、どこをどのように補修したらいいか事前に調べる必要があるわけですが、それを行うのが検測用の車両です。

 

鉄道会社はこれらの検測用車両を使って、架線、線路状態、信号の状態などのチェックを行います。

 

これらの検測については、いままでは専用の車両を使って行っていたケースが多かったですね。新幹線では黄色い新幹線「ドクターイエロー」が有名でしょう。

 

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在来線でもJRではマヤ34型車両やE491系、キヤE193系、私鉄でも東急電鉄小田急電鉄をはじめ複数社で専用の検測車両を保有しています。

 

 

そんな検測用の車両ですがドクターイエローをはじめとする専用車両から、最近は営業用車両にモニタ用の機器を搭載して検測をすることが増えてきました。

 

山手線ではE235系の一部車両に、架線や線路をモニタできる装置を搭載し、営業中に検測する様になりました。

 

京浜東北線をはじめとするほかの路線も、営業用車両にモニタ装置を搭載する車両が増えました。いまではJR東日本ではほとんどの路線で営業用車両を使って検測しているのではないでしょうか。

 

検測技術の向上によりモニタ装置が小型化したので、こういったことができるようになったのですね。

 

 

N700S系トロリ線検測機能付き車両デビュー

 

このたび、東海道新幹線でも営業用車両に架線の検測機能を取り付けた車両がデビューしたそうです。

 

車両はN700S系のJ15編成で今年4月に新造されたばかりの編成です。この編成はまだ営業運転は初めていませんが、5月に入り試験運転で東海道新幹線を走行し始めています。

 

この車両は架線のモニタ機能を取り付けており、営業中に架線の状態を検測できる車両となっています。 

 

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この車両をつかえばでわざわざドクターイエローを走らせなくても、営業運転中に架線の検測ができるので非常に合理的です。

 

また、営業用車両にこの機能を取り付ければ、一日に線路上を何往復もするので検査の頻度を上げることもできるでしょう。そうなれば安全性も上がりますね。

 

ただ、これらの車両は現時点では専用車両に比べると、搭載されている検測機能が少し少なかったり、架線は検測できても線路を検測する機能がなかったりするようです。

 

そのため、すぐには専用の検測車両が無くなるということはなさそうです。ドクターイエローなどは人気があるので、まだ走る姿を見たいという人も多いでしょうからね。

 

 

おわりに

 

わたしの地元の東武鉄道では営業車両ではなく、専用の機械を使って計測しているようです。

 

たとえば2トントラックに下枠交差式パンタグラフを乗せた架線計測車がありました。トラックにパンタグラフが乗っかっているその形が面白かったです。

 

また、今はなくなっていますが、救援車両や建築限界測定車を以前は持っていました。建築限界測定車は車両から針のような突起物が大量に出ており、それにホームなどの構造物が触れないかチェックをする車両です。

 

ドクターイエローをはじめとしたこういった検測用車両、試験車両はめったに見ることができないうえ、独特な色形をしているので見れると面白いです。

 

ただ、今後は計測機器を取り付けた営業車両による検測が増えていくでしょう。いずれはこのような専用車両は減っていくのかもしれませんね。 

 

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

それでは、また!