Koedoしゃちょーのおさんぽ

趣味の散歩や鉄道のこと、ふらっと思いついたことを徒然なるままに語ります。

鉄道338 【2023年3月ダイヤ改正】JR・東武直通特急が減便へ

みなさん、こんばんわ!

Koedoです。

 

今日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

いや~、いつかはとは思っていましたがついに来てしまいました。来年3月のダイヤ改正よりJR、東武直通特急の減便が確定しました。

 

今までは一日定期列車4往復が運転されていましたが、3月の改正からは定期2往復、臨時3往復の運転になります。

 

 

直通特急に使用されるJR253系電車(東武日光線下今市駅にて)

 

 

日光、鬼怒川への鉄道輸送は1950年代から東武VS国鉄で旅客の奪い合いをしてきました。

 

東武国鉄とも当時の最新豪華車両を投入してきましたが、最終的には東武鉄道が圧勝しています。今も鉄道で日光、鬼怒川へ行くときはだいたいの方が東武を利用するのではないでしょうか。

 

しかし、鉄道業界内では圧勝した東武ですが、後のモータリゼーションの進化により、今度は自動車に顧客を奪われることになります。東武VS自動車になった訳ですね。

 

ただ、これは日光、鬼怒川だけの話ではなく日本全国どこでも同様です。

 

 

東武100系スペーシア

 

これに危機感を感じていた東武鉄道JR東日本は、JR宇都宮線東武日光線を経由して新宿から日光、鬼怒川へ直通する特急電車を運転する事にしました。

 

以前はこの地でバチバチやっていた会社同士が協業したわけですから、これは当時の事情を知っている人はとてもびっくりしたものです。

 

この直通運転は2004年に発表され、線路や車両の整備を行った後2006年春より運行を開始しています。

 

当時の車両は東武が100系スペーシア、JRが485系と189系の改造車を使用して運転開始。その後JRは車両を現在の253系に置き換えています。

 

直通運転の開始時点では結構好評で、利用者もかなりいたようです。わたしも利用した事がありますが繁忙期や土日は満席と言う事も多かったです。

 

日光、鬼怒川ではこの電車が走り始めた最初の頃は、ホテルの駐車場に車が停まっていない(少ない)のに、部屋は満室と言う近年では見られなかった状況が起こったそうです。

 

しかし、ここ数年では利用者数が伸び悩んでいたのでしょうか。最近では平日など各列車を見てみると空気輸送が多かったです。土日や繁忙期はそれなりに利用者はいるのでしょうけど。

 

以前は新宿からだけではなく横浜や千葉から運転される列車もありましたが、それも現在では無くなりました。そしてついに減便です。

 

 

JR・東武直通特急の増収策は無かったのか?

 

これは今年初めにわたしが利用したJR・東武直通特急特急券です。日にちは繁忙期の1月1日で列車は日光1号です。

えきねっとトクだ値を使って、大宮→東武日光まで乗車券+特急券で2520円です。2社をまたがって走る特急列車の料金としては決して高くはありませんね。なお定価だと12月の平日利用で3600円です。

 

しかし、えきねっとは事前にインターネットでオンライン予約が必要な上、駅で改めて切符の受け取りが必要です。これだと少しハードルが高いと思います。

 

 

では日光、鬼怒川への鉄道の利用者は少ないのでしょうか。決してそうではありません。

 

実際にわたしが直通特急で訪れた1月1日では、浅草から運転されている東武特急は高乗車率でした。帰りに乗った上りリバティも元日の午後早い時間にもかかわらず乗車率90%以上です。

 

浅草からの特急電車は1時間に1本ないしは2本の運転頻度を確保しています。もちろん東武線内だけを走るので料金も安くなります。

 

それに対し直通特急は定期列車一日4往復、運行本数も少なく料金も高いとなると、やはり使いづらいと言う事になってしまうのでしょう。

 

新宿駅池袋駅から乗車できると言うのはとても大きいことです。これを上手く生かせなかったことがとても残念です。少しのリスクがあったとしても、思い切った利用施策を打ってほしかったと思います。

 

やって欲しかったこと(私見ですが・・・難しいでしょうけど)

  • 高頻度運転(1時間に1,2本)
  • 定期券利用可能にする
  • 割引施策の積極実施
  • 旅行代理店と協業し旅行商品に組み込む
  • 朝夕のラッシュに近い時間帯に走らせる。特定の列車で利用者の多い久喜駅蓮田駅東大宮駅等に停車し通勤客を拾う(宣伝効果も狙う)
  • チケットを簡単に購入できるようにする(スマホ、QRコードなども利用)

 

この列車を当初走らせたときは、スペーシアをJR線に走らせることによって東武特急の認知度を向上させる目的もあったそうです。

 

利用者の多いJR線を走らせれば、自然に目に入り「なんだあの電車は!」となりますからね。実際、今でも新宿駅スペーシアが入線して来ると注目度は高いです。

 

しかし今後減便(来年3月18日からはスペーシア使用列車は1日1往復)となってしまえば、JR線を走るスペーシアを見るチャンスが減ってしまい、認知度の減少(宣伝効果の減少)につながってしまうでしょう。

 

現在の利用者数では費用対効果が得られないのかもしれません。企業の財務上ではとても重要な事なのですが、そうなると最終的には全便廃止になる事も想定されます。

 

そうならない事を祈っているのですが、なんか嫌な予感はしますね。

 


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今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

それでは、また!