Koedoしゃちょーのおさんぽ

趣味の散歩や鉄道のこと、ふらっと思いついたことを徒然なるままに語ります。

鉄道模型70 【10系客車】急行大雪を走らせる (大雪号のいま)

みなさん、こんばんわ!

Koedoです。

 

今日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

今日は久しぶりに線路を引いて車両を走らせてみました。いくつか走らせましたがその中でも北海道の急行「大雪」をご紹介します。

 

急行「大雪」号とは

 

急行「大雪」号は北海道の中心都市札幌から、石北本線を経由して道東の網走駅を結ぶ長距離急行です。

 

昭和40年代には札幌から網走まで多数の大雪号が運行されていました。

 

日中帯は気動車(キハ56系)、夜間帯は10系寝台車を連結した客車による編成で運転されました。

 

 

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DD51がけん引する「大雪」号

 

 

その「大雪」号のうち、KATOから夜行列車の「大雪6号」を模した編成が発売されています。

 

モデルは昭和45年10月以降の編成で、寝台車あり、グリーン車ありさらに荷物車が3両も連結されるバラエティあふれる編成です。

 

さらに今では考えられないですが、機関車込みで13両という長大編成です。実車は見たことはありませんが、走る姿はさぞ壮観だったことでしょう。

 

機関車もED76 500番台からDD51、さらにはD51とC58と4回も付け替えて走行しました(さらに一部区間で9600の補機あり)。

 

 

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製品パッケージ

 

模型は6両の基本セットと同じく6両の増結セットで発売されました。わたしは両方を購入しましたが、中のスリーブを入れ替えて基本セットのケースに12両を収納しています。

 

 

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札幌行き「大雪6号」

 

バックがスハフ44ですので網走発札幌行きの「大雪6号」になります。重厚感があって格好の良い車両です。控えめなテールライトがとても素敵。

 

 

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旭川⇔札幌間は電気機関車へ付け替え

 

札幌から旭川の間は函館本線を走ります。この区間は電化されていますので、北海道専用の機関車「ED76 500番台」がけん引します。

 

九州のED76とは全く違うデザインの格好良い機関車です。なお、北海道のED76は進行方向側のパンタグラフを使用していたのが特徴です。

 

 

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部屋を少し暗くしてみました

 

夜行列車なので部屋を少し暗くして撮影しました。逆光ぽくなっちゃいましたね。もっと練習が必要ですね 汗

 

 

石北本線のその後の優等列車

KATOの大雪号は昭和45年秋以降の編成を模しています。

 

昭和40年代は列車の号数を表すのに上下とも1号から順に降られていました。「大雪6号」ですから、上りの6本目ですね。昼行と夜行を合わせて片道6本もの「大雪」号が走っていた計算になります。

 

その後は特急列車も増発されていますから、このころの北海道(全国的にかな)はまだ鉄道の利用者が多かったのですね。

 

当初は石北本線優等列車は急行だけでしたが、昭和40年代の後半から一部が特急に格上げされ「オホーツク」号が誕生しました。

 

その後、昼行運転の「大雪」号が順次特急に格上げされ、「オホーツク」号となりました。

 

1985年には昼行列車はすべて特急に格上げされ、夜行列車1往復が「大雪」号として残ることになりました。

 

最後まで残った夜行列車「大雪」号も1992年に183系+14系客車で構成された「オホーツク」号に統合され、伝統ある「大雪」の名称が消滅しています。

 

その石北本線も年を追うごとに利用者数の減少に襲われ、現在の優等列車は特急4往復の運転となりました。なお、夜行の「オホーツク」号も利用者減少により現在は廃止されています。

 

 

おわりに 「大雪」号の名称復活と今後

 

2017年になり「大雪」号の名称が復活しました。この年からの石北本線の特急列車は「オホーツク」「大雪」の4往復の態勢となっています。

 

  • 特急「オホーツク」 札幌⇔網走 2往復
  • 特急「大雪」 旭川⇔網走 2往復

 

 

これまでは札幌⇔網走間4往復の「オホーツク」号が運行されていましたが、使用されている183系気動車の老朽化が問題となっていました。

 

新車を導入して置き換えればよいのですが、JR北海道の厳しい経営状況では新車の導入もすんなりとは行きません。

 

そんな中、北海道新幹線函館開業でねん出した、比較的新しい789系特急電車が余っていました。

 

そこで考えられたのが電化区間を走る列車と非電化区間の列車を分けることにより、183系気動車の使用両数を減らして老朽車を取り換える手法です。

 

これにより札幌⇔旭川間が789系電車使用の特急「ライラック」号、旭川⇔網走間が183系気動車を使った特急「大雪」号となりました。

 

この置き換えにより石北本線の特急に使用されていた、スラントノーズの183系の初期型の淘汰が完了し、「オホーツク」「大雪」とも比較的新しい183系1500番台や7550番台に更新されています。

 

 

現在、北海道では北海道新幹線の札幌延長工事が鋭意行われています。2030年には新幹線が札幌に到達します。

 

 

北海道新幹線は札幌まで開通してその力を存分に発揮できると言われています。確かにコロナ渦までは函館⇔札幌間の特急列車の利用者は多かったですからね(函館⇔青森間よりかなり多い印象あり)。 

 

現在はコロナ渦で、全国的に特急列車や新幹線は大変厳しい状態になっていますが、さすがに2030年までには何とかなっているでしょう。

 

北海道新幹線幌延伸が成功すれば、その波及効果で新幹線に接続する特急列車の利用率向上も見込めるのではないかと思います。

 

とにかく良い方向に転んでいただいて、北海道の鉄道がこれからも存続できるようになることを期待しますね。

 

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

それでは、また!