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Koedoです。
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今年の西武鉄道の設備投資計画が発表されました。今年度は総額245億円の投資を行うとの事です。
注目の新車ですが、引き続き40000系電車が新製されます。内訳はロングシート車が10両編成3本で、合計30両です。
最近は両数も増え、だいぶ乗車できるチャンスが増えた車両です。
※西武40000系ロングシート車
今回は設備投資計画と同時に、2022年3月決算実績状況と中期経営計画も発表されました。
この中期経営計画を見た中で、鉄オタ的に注目したのは「サステナ車両」の導入です。あまり聞かない言葉ですが、一体どう言ったものなのでしょうか。
西武グループの言う「サステナ車両」とは、「無塗装車体、VVVFインバーター制御車両等の他社からの譲受車両を当社独自の呼称として定義」との事です。
つまり他社の中古車両の譲渡を受け、西武の車両として使用すると言う事かと思います。そうだとすれば大手私鉄が中古車両を購入して使用するのはと言う事になりますので、これは極めて珍しい事になると思います。
西武鉄道の「サステナ車両」についての記述は、中期計画の「固定費削減」項目の中にあります。
※西武の中期計画から抜粋 ↓
「車両運用の見直しや買い替え計画を組み合わせ、保有車両数を適正化するとともに、新造車両に限らず、環境負荷の少ない「サステナ車両※1の導入」を進め、省エネ化、固定費削減を前倒しで実現。」
中古車両を導入して、早急に省エネ化と固定費の削減を行うと言う事ですね。
新車を導入して旧型車両を置き換えていく場合だと、固定費の削減はスローペースになりますし、旧型車両も長く残ることになります。これは省エネにも反しますし、SDGsの概念にもほど遠くなります
他社では無塗装のVVVF車両の廃車を進めている企業もありますから、これを導入すると言う事はサステナビリティの観点からも合点の行くものですね。
この計画が実現するとなれば、どの車両が導入されるか非常に楽しみです。導入した車両がオリジナルのまま使われるのか、それともある程度の化粧直しをして使うのかも含めて。
どちらにしても車両の手入れをしっかりとやる、西武鉄道の事ですからきれいな電車が提供されるでしょう。そうであれば中古車両でも良いですね。
大手私鉄の中古車両の導入は数は少ないながらも、実績は過去にもあります。
名古屋鉄道は昭和50年代急速な利用者増に対応するために、関東の東急電鉄から中古車両を導入。
また、最近では東武鉄道の「SL大樹」の車両も他社からの譲渡車ですが、これは車両保存の観点からの実施です。固定費の削減の用途ではありません。
「サステナ車両」の導入時期は2023年3月以降の予定、つまり次年度以降での導入となるようです。
入線する車両が気になるところですが、業務提携を強化すると発表しているJR東日本から購入するのか、それとも他の大手民鉄なのか、はたまた他のJRなのか注目です。
この置き換えが進むとなると、対象車は鋼製塗装車の101系や2000系、4000系、9000系などになるものと思われます。10000系NRAも可能性が有るでしょうか。
サステナ車両の導入は来年度以降と言う事なので、まだ確定ではないかもしれませんが、いづれにしてもこれらの旧車両の置き換えは進むと言う事になると思います。
車両数の多い2000系はしばらくは安泰かと思っていましたが、どうやらそうではなさそうですね。
まだ、乗りやすいうちに乗車して写真を撮っておいた方が良さそうです。
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