Koedoしゃちょーのおさんぽ

趣味の散歩や鉄道のこと、ふらっと思いついたことを徒然なるままに語ります。

鉄道87 【ダイヤ改正発表】東武鉄道 本線系 3月12日

みなさん、こんばんわ!

Koedoです。

 

今日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

昨日は久しぶりに仕事をお休みし休日を満喫しました。これまた久しぶりにいつもと違う電車に乗り、平日と言うこともあるので旅行貯金もやってきました。

 

かなり歩いたこともあり結構疲れたのですが、とても充実した一日を送る事が出来ました。たまには楽しみもないとつまらないですからね。

 

こちらは後日写真と共に記事にしたいと思います。

 

 

東武鉄道 本線系のダイヤ改正を発表

 

SLを復活運転したり、日本発のホテルガチャを行ったり、毎日のように話題を振りまいてくれる東武鉄道ですが、本日来年3月にダイヤ改正を行うと発表しました。

 

3月は各社ダイヤ改正を行う時期なので、この辺りは順当かと思います。相互乗り入れの多い東武鉄道は改正を行う場合は他社と時期を合わせる必要がありますからね。

 

このダイヤ改正スカイツリーラインを始めとする本線系が対象となります。

 

ただ、発表を見てみるとどうやら減便を中心としたダイヤ改正となりそうです。利用者からすると不便になる改正かもしれません。

 

 

輸送需要に合わせた輸送力・運行形態の見直し

 

今回のダイヤ回線は、おおむね下記のような感じです

 

 

今回の改正では全体的にコストダウンを図ったものになりそうですが、北春日部以北では地下鉄直通列車の運行形態が見直され本数が削減されます。

 

今日の記事ではこの部分をクローズアップしたいと思います。

 

 

北春日部以北の地下鉄直通運用について

 

今回はこの区間で運行本数の見直しが行われ、減便になります。朝夕は多少減便がってもそこそこの本数は確保されますが、日中時間帯は大きく利便性が損なわれるかもしれません。

 

日中時間帯は下記のようになります。

 

  • 北春日部~東武動物公園 急行 改正前と同じ(1時間当たり6本) 普通 改正前より2本削減(1時間当たり4本になる) 1時間当たり12本から10本の運転になる
  • 東武動物公園南栗橋 急行 改正前より1本増(1時間当たり3本) 普通 改正前より2本削減(1時間当たり0本) 1時間当たり4本から3本の運転になる
  • 東武動物公園~久喜 急行 改正前より1本減(1時間当たり3本) 1時間当たり4本から3本の運転になる

 

※他に有料特急が走ります。

 

これにより東武動物公園南栗橋・久喜間は日中時間帯は1時間当たり3本の運転になります。おそらく20分ヘッドの運転になると思われます。

 

 

これは結構大きなインパクトなのではないでしょうか。久喜駅を例にとってみます。

 

久喜駅の都心方面の列車は、半蔵門線直通が始まったときは急行、区間急行を合わせて日中でも1時間に6本(10分おき)の列車が運行されていました。

 

その後のダイヤ改正区間急行が廃止され、急行が増発日中時間帯は1時間当たり4本(15分おき)になりました。ひとまず不満はありながらも、我慢ができるレベルです。

 

それが来年3月からは1時間に3本(20分おき)になります。間に15分おきの運転が入っているとはいえ、10分おきから20分おきになるわけです。これは過去を知っている人からすると、かなり不便に感じますよ。

 

10分おきであれば目の前で電車が出発してしまっても、ホームでコーヒーでも飲んでいればすぐに次の電車が来ます。

 

しかし、それが20分待ちになるとどう感じるでしょうか。利用者は本数の多かった時代を覚えています。とても待ち時間が長く感じるはずです。

 

 

逆のケースであれば便利に感じます。いままで30分ヘッドだった駅が、20分ヘッドになればこれはとても便利に感じます。国鉄時代の主要駅のようにね。一例を上げます。

 

 

以前、国鉄が大きな赤字を抱えていたころ、JR化の少し前の時期です。列車本数が少ない地域の列車について、編成を短くしたうえで本数を大幅に増やすといった施策を行いました。ちょうど東北新幹線が開通した頃でしょうか。

 

例としてJR仙台駅の東北本線の仙台~名取間をあげます。

 

仙台駅を通過する東北本線は、国鉄時代の普通列車は1時間に1本運転されるかされないかと言ったところでした。2時間くらい列車が来ないといった時もありました。

 

しかも、メインの車両は客車です。加速も遅いですし冷房もありません。しかし編成は長く8両とか10両なんてのもあったと思います。

 

なんかバランスが悪いですよね。利用者目線で言えば列車は短くても良いから、運行間隔を増やしてもらった方が使いやすいはずです。

 

そこで当時の国鉄はこれを電車化した上短編成化を行いました。しかし、短編成化するとはいえ当時の国鉄は大赤字でしたから、新車ではなく特急型電車や急行型電車を3両とか4両に短く改造したうえで投入したのです。

 

ちょうど新幹線が開通して特急電車や急行電車の車両が余ったこともあります。

 

更に列車本数を大幅に増加し、1時間当たり2~3本運転するようにしました。運航時刻もバラバラではなく、20分から30分ヘッドの等間隔運転を行って時刻表を見なくても乗りやすくしたのです。

 

仙台地区は長編成ですが冷房の無い旧型客車から、短編成ながらも冷房付きの車両に変わりました。急行用の455系をメインに、特急型を改造した715系などが、仙台地区では高頻度運転をするようになったのです。

 

 

その結果、利用者を大幅に増やすことに成功しました。今は仙台駅からの上り列車は1時間当たり6本以上(名取駅まで)の運転本数があります。

 

これだけ本数があると時刻表を見なくても、駅に適当な時間にいけば電車に乗れる状況です。便利になれば利用者は増えるのです。

 

さらに利用者が増えたこともあり、一時は3両とか4両の急行型の2ドアの列車が、3ドアの新型のステンレスVVVF制御の車両に変わり、さらに編成も6両などに伸びたりもしました。

 

しかも、新幹線の開通もありますが仙台市は人口も大きく増えました。もちろん交通機関の利便性が上がっただけでこうなった訳ではないでしょうけど、人口増加の理由の一つではあるはずです。

 

 

久喜駅に話を戻しますが、以前は都心方面へ行く場合は10分おきに列車が出発していました。これだけの本数があれば仙台駅と同じように、適当に駅に行けばでそれほど待たずに電車に乗れます。

 

しかし、これが1時間に3本だと、1本逃したら20分電車が来ません。いままで待たずに乗れていた電車がそうではなくなるのです。

 

これは東京近郊を走る私鉄としては、かなり不便なレベルだと思います。地下鉄直通の利便性があったとしても、列車本数が少ないのは大きなデメリットです。

 

ちなみに久喜駅周辺は閑散としているわけではありません。人口もそれなりにあり、久喜駅を見ても、JR、東武ともに多くの利用者があります。

 

JRも先日の改正で減便を行いましたが、いまでも1時間に5本の列車本数は確保しています。これなら、利用者としてもあまり不便は感じません。

 

しかし、再度言いますが東武は1時間当たり3本、おそらく20分ヘッドになります。

 

コロナ渦での輸送量減少を考えると、致し方ない部分はありますが、乗客側から見ると不便になってしまいますので、さらに利用者数が落ち込む可能性が懸念されます。鉄道離れが進むことのないように祈ります。

 

 

おわりに

 

今回のダイヤ改正はある程度想像はできていた部分はあったのですが、久喜口や南栗橋口の都心方向に対し削減をしてきたのは意外でした。

 

久喜周辺は付近の道路を見るとわかりますが、幹線道路を含めかなり車の数は多いです。

 

つまり地域間を移動する需要は高いということです。埼玉県は住居の駐車場普及率も高いので自家用車の購入を行いやすい状況にあります。これは鉄道から自家用車へ移行しやすい環境にあるということです。

 

確かに自動車は便利です。わたしも利用しないわけではありません。しかし、運転をするからわかるのですが、埼玉県の道路整備状況は決して充実したものとは言えません。

 

高速道路網はだいぶ整備されました。しかし、生活道路などはそれほど強化されていません。歩道がなく歩行者と車が併存している場所も多いのです。その為、渋滞や事故も数多く発生しています。

 

それが、鉄道が不便になるとどうなるでしょうか。人は生活をするうえで買い物や仕事など他のエリアへ移動する必要があります。鉄道が使いづらくなると、必然的に自動車が増えて行きます。

 

道路整備は追いついて行かない事が想定されますので、さらに渋滞や事故が増えますね。

 

また、最近はハイブリッドが増えてきてエコになってきているとはいえ、鉄道に比べればまだまだ大きくエネルギーを消費する乗り物です。環境にとってもこれ以上の車の増加は好ましい物とは言えません。

 

 

最後になりますが、自家用車を利用できない方や、利用したくない方もおられますので、鉄道、バスと言った公共交通機関が不便になるのは避けてほしいのです。

 

列車本数の減少→利用者減→さらに運転本数削減→さらに利用者減→廃線

※しかし、道路は大混雑している。

 

廃線はさすがに埼玉県では「当分」は無さそうですが、列車本数が減って不便になって行けば更に利用者は減るでしょう。

 

実は埼玉県でも「廃線」になった路線があります。以前もご紹介した東武鉄道の熊谷線です。

 

 

昭和の時代に廃線となった熊谷線 ↓

coedowalk.hatenablog.com

 

 

今や熊谷線の走っていた地域は自動車王国です。渋滞も常に発生しています。熊谷線の場合は少し事情が異なるかもしれませんが、久喜や南栗橋以北でも同じようなことが起こらないとは限りません。

 

 

ダイヤ改正から大きく話題が外れましたが、このダイヤ改正が負の連鎖のスタート地点にならない事を祈るばかりです。

 

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

それでは、また!