Koedoしゃちょーのおさんぽ

趣味の散歩や鉄道のこと、ふらっと思いついたことを徒然なるままに語ります。

鉄道23 鉄道による荷物輸送が復権か

みなさん、こんばんわ!

Koedoです。

 

今日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

わたしのすんでいる埼玉県では今日は一日雨でした。午前中は小雨だったんですが、午後は結構勢いよく降っています。

 

買い物とお支払いに行こうと思っていたのですが、かなり降っているので止めました。ニュースを見るとあちこちで冠水しているようですしね。明日は関東地方は晴れるようなので、明日できることは明日にまわすことにします。

 

 

鉄道による荷物輸送

 

鉄道による荷物輸送は最近は縮小されているものの、意外と以前から行われています。これはJR貨物が行っているコンテナ輸送やタンク車による重量物の輸送ではなく、比較的軽量なものの輸送です。

 

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上野駅にて(宇都宮線) 2020年春撮影

 

写真は今でも行われている、宇都宮線の営業列車を利用した新聞輸送です。以前の115系の時代ではよく見ていたのですが、今でもやってるんですね。千葉地区でも営業列車での新聞輸送を行っているそうです。

 

 

新型コロナ以降の荷物輸送

 

以前から地方路線を中心に鉄道や路線バス、タクシーなどを利用して荷物輸送が行われてきましたが、最近はその動きが加速してきましたね。

 

鉄道では新型コロナ感染が増えてからは、利用者が激減したこともあり、運賃収入が大きく減ってしまいました。

 

そこで注目されたのは荷物輸送です。JRでは新幹線や特急列車の空席部分を利用して荷物輸送を始めました。

 

地域の特産物を東京や大阪などの大都市に、高速列車を利用して移動させ、特産物展などで販売を行いました。

 

関東私鉄でも東武鉄道スペーシアや、西武鉄道のLaviewを利用して日光や秩父の特産品を都内に移動するのに利用しています。

 

これは鉄道会社、物流会社、イベント会社双方にメリットがあります。鉄道会社は空席を利用する事で運賃収入になるし、物流会社はただでさえ不足しているドライバーを出さなくても済みます。

 

イベント会社は定時性が高くかつ速達性の高い鉄道を利用することによって、新鮮な特産物をお客様に速く提供できる。まさにWin-Win-Winなコラボレーションです。

 

 

JR東日本

 

 以前東北の海産物を仙台駅から東北新幹線に載せ、東京駅の百貨店のイベント会場まで運ぶと言うことをTVのニュースでみました。

 

これなら仙台駅を昼過ぎに出れば、夕方になる前に東京駅のイベント会場につきます。ものすごい時短ですね。トラック輸送ではこうは行きません。傷みやすい魚介類でも新鮮な状態のまま、東京まで届けることができたそうです。

 

 

JR貨物+JR北海道+佐川急便

 

新函館北斗駅から新青森駅まで、北海道新幹線に佐川急便の宅配荷物を搭載して輸送するそうです。

 

今年1月から実証実験が行われていましたが、輸送時間が半日早くなるそうです。函館から青森間は荷物の場合はフェリーを使うわけですから、これは大きく時間短縮になりますね。ぜひ成功させてほしいものです。

 

また、佐川急便は東京⇔大阪を結ぶ専用列車「スーパーレールカーゴ」を走らせています。これは貨物の特急列車で、最高速度130km、この区間を6時間程度で結びます。

 

貨物ですが恐ろしく速いですね。しかも1列車で10トントラック56台分の荷物を運べるそうです。

 

今ではなくなってしまいましたが、人気のあった「ムーンライトながら」ですら、「スーパーレールカーゴ」を退避するんです。

 

駅での停車中に追い越されるとき、その通過速度の速いこと速いこと。大迫力でしたよ。過去1度だけ乗った「ムーンライトながら」の思い出でした。

 

佐川急便は鉄道を効率的に利用していますね。今後も拡大してほしいものです。

 

 

東武鉄道

 

これは昨日3月12日に発表されましたが、農産物を鉄道を輸送して運搬する実証実験です。食品ロスを解消するための行うとの事ですよ。

 

具体的にはJAの直売所で売れ残った商品を、東武東上線の列車を利用して森林公園駅から池袋駅まで輸送し、池袋駅構内のイベントスペースで特別価格で販売します。

 

売れ残った商品とは言え新鮮な商品が並ぶわけですから、これは消費者にとっても良いのではないでしょうか。旨いものを安く買えるわけですからね。

 

実証実験が上手く行って定着すると良いですね。成功すれば追従する事業者も増えますし。

 

先にも書きましたが、東武鉄道は日光の特産物を特急「スペーシア」にのせ、東京スカイツリーまで輸送し、スカイツリーのイベントで販売した実績もあります。

 

東武鉄道が力を入れる日光地区の創生と、グループ企業である東京スカイツリーを利用した有機的なコラボですね。

 

 

おわりに

 

この鉄道による荷物輸送、JR東日本は本格的に検討を始めるそうです。現在新幹線は荷物を運べるようには設計されていませんが、これを改良し荷物も運べるようにすることを検討しているようです。将来的には荷物専用車両などが出てくるかもしれません。

 

JR貨物も新幹線を利用した貨物輸送を構想しているとか。鉄道による荷物輸送も利便性が向上すれば復権する可能性はあると思います。

 

物流業はトラックドライバーの人手不足が続いていますが、鉄道なら26両編成のコンテナ特急1列車で130個もの5tコンテナが運べます。一人の運転士で130個のコンテナですよ。これはすごい輸送力です。

 

鉄道はいろいろな可能性を秘めています。環境にもいちばんやさしい輸送機関ですしね。もっと有効に活用できるよう知恵を絞ってほしいものですね。 

 

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

それでは、また!

 

 

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